2024年 成績

最終戦 結果

最終戦 結果

大輪貴史 様
今回は、青が圧倒的でした。お芝居は、「演技力」や「物語」が大切ですが、同じくらいのレベルで「キャスティング」も大切だと思います。
その点において、青はそれぞれが見事にハマり役で、すぐに心を掴まれました。
個人のポイントとしても、上記のハマり役のまま物語を盛り上げていった、青のマイキーさん、澄悠里さんの2人に多くポイントを割り振りました。


平井悠美子 様
今回もとってもあっという間の2時間、大変楽しませていただきました。
ありがとうございます!
全てのチームに感じたことは、今まで拝見した時よりも、ストーリー構成や役としての出方全てにまとまりがあったということです。
具体的に言いますと、情報を足しすぎて回収しきれなかったり、瞬間的なボケが悪目立ちしたり、そういうことがあまりなかった…という感じです。
初戦からのチームワークの積み重ねを感じで、エンディングでちょっとうるっときてしまいました。
決勝に進む皆さんには引き続き、このまま最高のステージを期待しています!
そうでなかった皆さんも、ここまで築いてきた感覚を忘れず、来年もっといい即興を見せていただけることを楽しみにしています。


橋本ゆき様 様
予想がつかない展開になっていく即興劇の魅力を堪能させていただきました。
咄嗟に犬を登場させた今野穂乃花さん、「勧誘部」を作った柳木ガリさんをはじめ、物語全体のコンセプトをつくる動き、それに即応するチームの一体感は素晴らしかったです。
特に、ブルーローゼスさんのひとりひとりの創造力がかけ合わさって起きるどんでん返しのやり合いに引き込まれました。

第5戦 結果

第5戦 審査員寸評

大輪貴史 様
どのチームも甲乙付け難い内容でしたが、監督の名采配でテーマをうまく消化した青がアタマひとつ抜ける結果となりました。
結果論ですが、3チームが団子状態のまま4番手になった順番の妙も、青の勝利の要因かもしれません。
私自身も青に最も多くポイントを割り振りました。
個人のポイントは、みなさん同様私も青の相良朱音さんに最も多くポイントを割り振りました。
また、テーマを気持ち良いタイミングで出した青の栗本ゆみこさん、紫のストーリーをリードした桂佐ん吉さんにもポイントを割り振りました。


大桶純一 様
前提として、チームポイントは『お題にどれだけ到達できたか』と『会場の支配力』を判断基準としてつけさせてもらっています。
 
【グリーンガッチャピンズ】
・リーダーの澤田さんが不在の中、チームを引っ張ろうとする平岡さんの奮闘は目を見張るものがありました。また、横道さんの自由さ、柳木さんの対応力、今安さんの安定感などにも、いつものグリーンさを感じました。
・EP1を踏襲してEP2を演じる構成にもいつものグリーンらしさを感じたのですが、構成に引っ張られてしまったのか、皆さんの演技(主張)がいつもよりも大人しかったように感じられました。
・また、お題の『雨』を入れ込むことも出来ていなかったように感じられたのでそこが残念に思いました。澤田さんが戻ってきた後も、平岡さんの奮闘に期待したいです。
 
【黄々麒麟】
・衣装という反則スレスレの主張をすることで、殺陣さんに木枠を持たせ、また、あえて作戦タイムで観客に聞こえるように殺陣さんに指示を出すことで、期待通りの木枠の使い方をさせ、見ている側の心を一気に掴むという技は、まさに何でもアリな黄々麒麟のお家芸に感じられました。
・ただ、即興芝居をテーマで考えた場合、あまりに用意しすぎに見えてしまって即興性を削いでしまっていたことも事実だと思います。EP2、EP3で、全く違う木枠の使い方を見せることが出来れば、より盛り上がったのではないかと思いました。
・富田さん、田中さんの存在感、山本さんの怪演、八幡さんの対応力など、チームの皆さん全員ポテンシャルは凄いので、即興だからこそ起きる人間の爆発を期待したいです。
 
【パープルシキブ】
・いつもチームの皆さんに好きに動いてもらい、リーダーの萩原さんがしっかりとまとめていく印象があるパープルですが、今回は楠城さんと今野さんのタッグが萩原さんの想像を上回る動きをしていたように思います。萩原さんですらまとめられない、という状況に陥った時、まさにパープルの『こんなはずじゃなかった』という状況が生まれ、突破したときに新しい大きな爆発が生まれるのかもと感じました。常に見たことが無いものに挑戦する萩原さんにぜひその光景を見せて頂きたいです。
・また、今回初参戦の門野さんが立ち回りが凄く器用なゆえに周りに合わせることに終始してしまった印象を受けたので、ぜひ次回は好き勝手に演じて頂きたいです。
 
【ブルーローゼス】
・お題を全体に上手く盛り込み、さらに笑いに走らず、ブルーの皆さん全員がシリアス目な展開を演じきったのは素晴らしかったです。特に『5』というお題に対して、自分の中に5人の人格がいる、というのは展開としては読めるかな、と思ったのですが、そこに『ネガティブが3人、ポジティブが2人』という一つ深い設定を盛り込んで展開を作られたのは感嘆しました。エンドケイプさんが監督としてお題とチームの皆さんを絶妙にマッチさせた結果なのかと思います。
・エンドケイプさんが「ブルーは誰一人心が折れていない」とおっしゃっていましたが、まさにその通りで、欠員もいる中で全員が一つになったことで優勝という結果が出たのかな、と思います。実力者もたくさんいらっしゃいますが、今回は一つの個としてブルー全体が素晴らしかったです。全員がそろった時、さらに強力な個となって、もっと素晴らしい即興劇を見せてくれることを今後も楽しみにしています。


白神ももこ 様
のっけの静さんの雰囲気からトークも非常にスリリングで既に始まっている感と各チームの意気込みが感じられて、観る前からとても期待度が高まりました。
観ているうちに、これは瞬発力や突っ込み力、回収力みたいなものが目立つ中で、チームのアンサンブル力がとても大事なポイントとして見えてきました。
ブルーローゼスさんは監督のエンドケイプさん始め皆さんのチームへの信頼度が感じられ、作品の不思議さが保たれたまま安易な方向やセリフに走らずシーンが進んでいきました。
対照的にグリーンガッチャピンズは芸達者揃いでしたが、最初から期待度が上がってしまっていたからか出演者の場所への信頼度が低く、安易な感じから出発し、そのまま安易な選択をそれぞれがしていった感がありました。
パーポーシキブさんはカオスをある程度放っておける度量を感じ、ずっとヒヤヒヤさせてもらいました。たまらないヒヤヒヤでした笑。
黄々麒麟さんは、お経の(木魚役とかでてきて)発想が良かったので、遠慮せずにあのままもっと思い切りカオスに振り切って爆裂なお経で昇華させても良かったなと。
ということで、『場』への信頼度を高めることで、安易な笑いなどに走って安心を得ようとしなくなるかもしれないな、と。
ありがとうございました。

第4戦 結果

第4戦 審査員寸評

大輪貴史 様
緑が本当に強い! 結果として今回で四戦四勝となりましたが、私も緑に最も多くポイントを割り振りました。
特に第1幕が即興とは思えないほど完成度が高く、驚かされました。
個人のポイントは緑のじんさんに最も多くポイントを割り振りました。
もちろん最後に物語を盛り上げた功績はあります。
しかし、登場時に老婆のキャラクターを選んだ時点で、高ポイントを割り振るつもりでいました。
全体として、「ラスト5秒でテーマを言うゲーム」になりつつあります(笑)。別のアプローチがあると、もしかしたらそれぞれ他チームとの差別化を図れる可能性があるかもしれません。


平井悠美子 様
第4戦、大変楽しませていただきました。ありがとうございます。
即興でお題や条件に合わせるのって本当に大変ですから、既出のストーリーの種やキャラがぐちゃぐちゃになって回収しきれなくて進んでいき、見ていてモヤモヤすることが多いものだと思うのですが…(勿論それが即興劇の醍醐味でもあるので、その感じも楽しいのですが)
今回はそのストレスが少なくて見やすく、さすが第4戦と感じました。
紫の皆さんは、萩原さんというブレーンが作ったフリを皆さんで組み立てていく様がお見事で、美しかったです。
また、チームメンバーの役割が明確になっていて、とても見やすかったです。
青の皆さんも同様で…。
難しいお題にも関わらず、計画的な配役、それに皆さんが合わせていくのが前よりも上手くなられていて、感激でした。
黄の皆さんは、個々の「出る」「引く」のバランスが整頓されてきていて、毎回の試合終わりの飲み会(してるって監督が毎回おっしゃってるので)の成果なのかな?と勝手に思って見ていました。
最初の3分でオーディションという設定が伝わってから、どう進むのか見えづらかったところ、田中さんが方向性を示したり。
早戸さんが、笑いどころをしっかりツッこみながら、話の方向性を提示したり。
引いてる方がいるからこそ、目立つ部分がありました。
そして、今回も堂々1位の緑の皆さん!前回審査をさせていただいた時と似たようなこと言って大変恐縮なんですが……
笑いどころをその場のぽっと出たワードとしてではなく、ストーリーとキャラに乗っ取って、筋になっているという部分、チームメンバーの全員ができてらっしゃったと思うんですけど…!
本当に拍手喝采といいますか、あれはなかなかできない技だと思います。
偉そうなことをつらつらと申しましたが、今回、本当に楽しませていただきました。
引き続き、大会の行方を楽しみにしております!


山崎紗也夏 様
2度目の審査をさせていただきました。即興芝居のハラハラ感がくせになりそうです
一番手のパーポーシキブさんのお題「逃げろ‼︎」束縛された男という設定がスムーズでした
林千浪さん演じるクールな指示役と今野穂乃花さんの対比も良かったです
2番手の黄々麒麟さんの「夏の思い出」映画のオーディションという設定が好みでした
ラストお題で締めようとして「夏のおわり!」と素でボケるパプニング良かったです
3番手のグリーンガッチャピンズさんの「花火大会」冒頭の2人が生贄なのかと思わせておいてばあさん自らが生贄なのかよとあれは狙ったのか知りたいです
そんなばあさんを爽やかに殴る柳木ガリさんに笑いました
4番手のブルーローゼス「オールスターゲーム」肝試しの設定。
1番よくまとまっていたんですがそれゆえ大人しくなってしまった印象もありました
マイキーさんと栗本ゆみこさんを残してたのでラストもっとめちゃくちゃでもよかったかなと思いました

第3戦 結果

第3戦 審査員寸評

大輪貴史 様
青は1幕2幕で別場面を表現し3幕で合流する、王道ながら素晴らしい展開。
紫は落語家である佐ん吉さんを見事に生かしたアイデアある演出。
黄はテーマの「お土産」を「生産者」「消費者」、そして「『冥土の土産』という言葉」と、あらゆる角度で落とし込む徹底ぶりで、それぞれに魅力を感じました。
そんななか、みんなでストーリーを2度も3度も展開させていった緑に最もポイントを割り振りました。
個人のポイントは、殺陣さんを最後まで支えた黄の久留島璃生さん、自身の強みを大きく出した紫の桂佐ん吉さんに多く得点を入れました。


大桶純一 様
前提として、チームポイントは『お題にどれだけ到達できたか』と『会場の支配力』を判断基準としてつけさせてもらっています。
 
【ブルーローゼス】
・栗本さんとマイキーさんはとても実力があるがゆえにストーリーの回し役になることが多く、同時に出演するとお互いが打ち消し合ってしまうと感じることがあったのですが、今回はお二人が被らずに采配をされたことでその良さが十二分に発揮されていたように思います。久々に自由なマイキーさんを見ることが出来て楽しかったです。
・また、EP2での栗本さん、青木さん、横山さんのやりとりは3人の演技力とキャラクターの良さも相まって、全体の中で一、二を争うクオリティだったと思います。
・しかし、お題に寄せる難しさもあってか、他の方が目立って活躍する場面が少なかったと思いました。チームワークを見せつつ、メンバーを出し抜いて目立とうとする強かさに期待したいです。
 
【グリーンガッチャピンズ】
・お題をシンプルにクリアできたことで、全EPにおいて皆さんが全力で楽しまれていたように思います。他の選手が出したワードから物語を広げていく多様さと、自分に求められたものをしっかり理解し、期待以上の動きで返す強さを全選手が持っているので、安心して観ることが出来るのがグリーンの強みだと再確認できました。
・その中でも今回はガリさんの対応力、澤田さんの日光に対する知識量、その澤田さんの膨大な知識量をかいくぐり、さらに一つ乗せて逆柱を出した今安さんのガッツ、最後の最後まで展開を作った平岡さんの粘りが印象的でした。
・グリーンは三連勝という快挙を成し遂げた分、相当ハードルも上がっているので、この先も油断せず全力を見せて頂きたいです。
 
【パープルシキブ】
・今回の『落語に終始する』という構成は、萩原さんの期待に見事に応えきった佐ん吉さんの大活躍もあり、間違いなく会場の盛り上がりの最大瞬間風速を出せていました。パープルらしいもの、新しいものを見せるという意識を常に念頭に置いている萩原さんの挑戦が実を結んだ結果だと思います。
・ただ、これだけ良い結果になったからこそ、最後のEP3では、ラストの30秒は他の方は一切登場せず、全て佐ん吉さんに任せて終わった方がカッコよかったのかな、と今更ながらに思いました。
・また、今野さんの言動は少なかったのですが、その一つ一つが全て印象に残るような強烈なキャラクターでした。今回は佐ん吉さんでしたが、今野さんや楠城さんを主軸にした時にどんな物語が生まれるのか、この先期待したいと思います。
  
【黄々麒麟】
・木村監督が飄々と立ち回りつつ、『予告先発』や『査定』『クビ宣告』を駆使して演技中も平場でもお客さんを楽しませているというエンタメ作りは相変わらず楽しかったです。
・また、監督に『振り回されている』という意識があるからなのか、良い意味で破れかぶれなテンションになっている選手の皆さんが見せる演技は、どのチームよりもガッツがあって見ごたえがありました。
・その中でも、何があろうと自分を曲げずにとことん押し切った殺陣さんと、その殺陣さんに対して一歩も引かず最後まで食らいついていった久留島さんのガッツは目を見張るものがあり素晴らしかったです。とんでもない爆発力を秘めているチームだと思うので、この先の爆発に期待しています。


水谷健吾 様
とても楽しく拝見しました!
どのチームも素晴らしく、即興芝居の奥深さを感じられました。
お題に忠実かどうかが採点ポイントである以上、どうしてもセリフだけでお題にまつわることを伝えがちになるのかなと思ったのですが、その中でキャラや体の動きでお題を表現できているシーンは僕の中でとても印象に残りました。
特に覚えているが、ブルー横山さんが指で風を感じているシーンです。
笑いどころとしても面白いですし、風の強い日は火事が多いと言うので、一気に物語に説得力が増したように感じました。(もしかしたらそこまでの意図はなかったのかもしれないですが)
キャラに関しては、静さんも仰っていたように「いるいるそういうキャラ!」とパッとイメージできる人物を演じていたという点で、グリーンのガリさんやパープルのひめかさんが素晴らしかったです。
一方で、パープルの今野さんが「ジンベイはんです」と出てきたのは笑いました。絶対に違うじゃん。
そして、その世界観のぶち壊しが笑えたのは、そもそも佐ん吉さんがしっかり落語の世界を作り上げていたからなのかなと。最後はすごかったです。鳥肌立ちました。
物語を展開させるという点で、グリーンチームはさすが連勝してるだけあるなぁと思いました。
日光の知識がハマったというのもありますが、「実は猿たちは喋れる、見える、聞こえる」「実はヤンキーが囚われていた」など、話が一気に動いていた箇所が何回もあり、お客さんも飽きることなく見ていた気がいます。
ただ、物語が展開した瞬間、筋道の選択肢が一気に増えるので、話についていけてる役者さんはとても自由になれる一方で、ひとたび置いていかれると大変そうだなと。役者さんにとって一番、過酷なチームなのかもしれません。
グリーンのイメージが「王道」だったのに対し、イエローは「カオス」でした。
ただ、一番笑ったのもイエローです。殺陣さん「お前、俺の弟なのか」、早戸さん「そういう意味じゃねえよ」。最高でした。
1時間30分近く見ていて、最後にあそこまで客席が沸くのも凄い。惜しかったのはラスト。
おそらく会場の大半が「血で濡れてレッドになっちまった」的なセリフを期待していたと思います。
そこがハマれば、もしかしたら1位もあり得たかもです。
総じてむちゃくちゃ楽しかったです。お疲れ様でした!

第2戦 結果

第2戦 審査員寸評

大輪貴史 様
総合では緑が勝利しましたが、私は青に最も多くポイントを割り振りました。
青のテーマが「最下位脱出」であるのに、まったく関係なさそうなファンタジーRPGの世界観。
「どうするのかな?」と不安になったところから「戦士として村のランキングで最下位」というストーリーに展開していったのは見事でした。
個人のポイントとしては、紫の林千浪さんに最も多くポイントを入れました。あの渾沌とした世界をちゃんとエンタメに昇華させる瞬間が何度もありました。


平井悠美子
設定の世界観やお芝居全体のトーンが四者四様で、息つく間もなく楽しませてもらいました。
青の、お題に対する設定の意外性は格別で。そこに全力で合わせにいく皆さんの協調性に、今後もっと良いものを見せてもらえるんだろうな、という期待を強く感じさせられました。
黄の皆さんは全員、次々と新情報を出すのがお上手で。すごい。観客の皆さんは1番ワクワクしていたんじゃないでしょうか?
紫の「◯◯劇団風」という、演出面の角度をつけたアイディアに驚かされ。それを完璧に乗りこなす演者力も圧巻。さらに飛ばす人と整理する人とのバランスに「気持ちさ」みたいなものがありました。
その中でも今回、緑が圧倒的だったなと思います。おもしろあるあるを入れたり、普通の人でもいい役柄に1つ引っかかりのあるキャラを入れたり。シンプルな設定をベタに落ち着かさないポイントがたくさんあったこと、なのにまとめきったこと。当たり前のようで1番難しいことを魅せてくれたところが、まさに王者の品格でした。
個人的には、緑の皆さんが「お芝居から降りずにおもしろくする」をできていて、めっちゃカッコ良くて好きでした。
自分が作る側のときに参考にさせていただきたい要素がたくさんあり、大変勉強になりました。


葛西愛子
各チーム、今回も全力の即興芝居で楽しませて頂きました!
ストーリーを進行する人、全体を俯瞰で見てフォローする人、脇役に徹する人、キーマン、など
ある程度の役割分担が決まってくると、見てる側も見やすく、選手ももっとやり易くなるのかなぁと個人的には思いました。
グリーンチームはその立ち回りがしっかりしているので、観客もストーリーに入り込めるんだと思います。
黄々麒麟チームは人数が多いので、思いきって1回しか出ないメンバーを数名作るなど、舞台上の人数を絞り、観客の見やすさも検討してみては?と思いました。
どうでしょう?監督さん(^^)
まだまだ逆転のチャンスはあります!
各チーム、対策を練って次回さらなる向上を期待しています!!


開幕戦 結果

開幕戦 審査員寸評

大輪貴史 様
紫は「1人長尺スタート」、青は「“アオキチ”残し」、黄は「予告先発」など、さまざまな作戦があり、非常に楽しい回になりました。作戦大好き。
しかし、私は「正統派」で攻めてきた緑に最も多くポイントを割り振りました。「テーマに沿っていた」という点において、緑が圧倒していました。
「テーマの使い方」で笑いを起こしたり感心させたりすることも可能ですが、今回の緑はそこから逃げずに「テーマに正面から入ること」からスタートさせていたのが印象的でした。


大桶純一 様
前提として、チームポイントは『お題にどれだけ到達できたか』と『会場の支配力』を
判断基準としてつけさせてもらっています。
 
パーポーシキブ
・EP1で五十嵐さんを2分40秒見せるという技は大胆で、五十嵐さんもそれに応えて奮闘してくれていましたが、その分一人だけ注目されているせいで『演技中に残り秒数を確認する』など舞台から降りる行為が露骨に注目されてしまったのは残念だったと思います。
・EP2以降、林さんが『ドラえもんとドラミちゃん』という設定付けも含め、流れと空気を支配した立ち回りは素晴らしかったです。ただ、最終的にお題にはギリギリ到達できていなかったかなと思いました。
・パーポーは萩原さんの、常に観客を驚かせようという挑戦的な思考がとても面白いので、引き続きこちらの考えつかないような展開を見せていただきたいです。
 
ブルーローゼス
・自分たちの立場を利用した劇中劇はとても斬新で、とても興味深く見れました。
本人という設定ながら、栗本さんを軸とした立ち回りで個々のキャラクターもしっかり出ていたと思います。
・EP3のラスト、青木さんが静さんとしてラストのセリフを言った時に、意表をつかれたお客さんは驚き、予想していたお客さんはニヤリと出来る、素敵な終わらせ方でした。
・ただ、テーマを『海外旅行』と考えた時に、果たしてこの設定が海外旅行だったのかと考えるとそこは違うかな、とも思いました。
・今回ブルーが一番『好きな人は好き』という空気づくりが出来ていたように思います。これからも独自性を持って突っ走ってほしいです。
 
グリーンガッチャピンズ
・EP1で4人、EP2で4人、EP3で全員混ざる、という構成で、各々のキャラクターが被ることも邪魔することもなくしっかりとお題通りに物語を進行したという点で素晴らしかったです。演技も誰が突出して良い、というよりも、それぞれがそれぞれの良さを引き出し合って相乗効果が出ているという感じで、グリーンの強みが存分に出ていました。
・EP2の序盤に平井さんが足踏みしながら出てきた時、澤田さんが『何やってるんだ』とかではなく『まだそれにハマっているのか』という肯定のセリフを出したことで、最終的にタップダンスの流れに繋がっていったのはかなり凄いと思いました。ここで全てが決まったと思います。
・グリーンのチームワーク、澤田さんの采配は本当に安定感がありますが、逆に言うと安定感が優先して他チームの爆発に負ける可能性もあるので、これからも全力の試合を見せていただきたいです。
 
黄々麒麟
・監督が作戦タイムで指示をしていないことをあえて会場に知らせる、EP1が終わった瞬間に自分から『面白かったね』ということで空気を和らげる等、木村監督の老獪な立ち回りが非常に印象的でした。選手の皆さんも伸び伸びと動いていたように思います。
その中でも、山本さんの怪演と八幡さんの三角関係に持ち込む立ち回りはとても良かったと思います。
・他のチームとは一線を画した空気作りでハードルが下がることにより、EP3のグッパーのくだりや、ラストの殺陣さんなどが逆にアリになってくる、というのも即興舞台での戦い方、面白味の一つだと感じました。
・ただ、監督の立ち回りが注目されることにより、選手の印象が霞む可能性もあるので、次回以降選手の皆さんには監督を喰う勢いで暴れ回っていただきたいと思いました。


山下浩司 様
【パーポー】
冒頭2分40秒の一人語り。一体何が起きるのかとワクワクした。
トップバッターであれをやった監督、引き受けた五十嵐さんはすごい!
ただ一方で展開、内容は少なかったたため策に溺れてしまったように感じた。
安定した芝居をされる林さんの存在は大きかった。
ドラえもんの流れは途中でなぜか予想出来てしまったため(笑)、他のチームと比べると即興劇の意外性が乏しく感じてしまった。
お題に沿っていないことは個人的にはそんなに気にならなかった。
 
【ブルー】
相良さん、マイキーさん、沢柳さんのお芝居が安定していて見やすかった。
EP1とEP2の間での作戦会議時間が4秒程度だったので、監督が何を指示したのかが気になる!
EP2の一番の驚きは澄さんがスーツケースになったことだったので、その部分なのか?
作戦会議もエンタメになっている、このイベントの面白さを強く感じた。
スーツケースが澄さんの発想ならMVP!個人点をもっとつけたい!
 
【グリーン】
尺の使い方、暗転までの流れがとにかく秀逸!
平岡さんの活躍に関してはいい役をもらったなと思うので、監督がすばらしかった。
ただ平岡さんは表情が良かった!平井さんの動き⇒タップダンスという流れを作った役者兼監督の澤田さんは即興芝居の技量がとにかく高く、感嘆!監督を信頼してなのかは分からないが、大きなきっかけを作った平井さんも安定した芝居でコメディとしてとても楽しかった。
 
【黄々麒麟】
山本さん、西野さんの芝居の巧さが意外で(すみません)、冒頭30秒くらいでしっかり物語に引き込まれた。
それ以降はとにかく木村劇場。誰もが認める木村監督だけに、一見何もしていないようにみえる振る舞いが、逆に目先の勝利より一年を通してチームを完成させようとしているように感じた。
考えすぎかもしれませんが・・・。木村監督からあまりに指示がないので芝居が安定している八幡さんが必死に筋を作ろうとしていましたが、それも含めて木村監督の作戦なのかも。
役者の限界を引き上げているように感じた。これも考えすぎかもしれません。。。
でもチームがどうなっていくのか絶対続きをみたい。
木村劇場に引き込まれてしまっています。


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